沖縄太陽光発電所のメガソーラーファーム1「登川発電所」

火力・原子力と比較して見る太陽光発電の重要性

言うまでもなく石炭・天然ガスや化石燃料資源には、限りがある。また、日本では石油を輸入するために、年間３兆６,０００億円もの資金が海外に流れているというデータも重い。原子力はどうだろう。２０１１年の福島第一原発事故以降、各種世論調査では国民の約6割近が、将来的に原発廃止を支持している。そもそも核のゴミ問題は世界的にも解決していない状況だ。つまり、地球環境に対する負荷、コスト、安全性などいずれの点においても、太陽光は今日、圧倒的に優れたエネルギー源なのだ。

※下記表は日本のみのデータとなります。


必要資源	なし	石油・石炭・ガス（LNG）など（化石燃料）	ウラン　など
［※1］運用コスト（発電量１kWh当たり）	３０円（現在） ※システム価格が低下してきており、量産されると、コストは現在の２分の１から３分の１にまで下がると予測。	（石炭）９.５～９.７円（ガス）１０.７～１１.１円（石油）３６.０～３７.６円	８.９円以上 ※原子力発電のコストは、事故損害額が１０兆円の場合９.３円、２０兆円の場合１０.２円に増加する。
環境汚染	なし	大量の「二酸化炭素」「窒素酸化物」を排出されるため、地球温暖化になっている。燃料を費やすことにより、平均気温温度が上昇。地球温暖化により、洪水、土砂災害、ブナ林の適域の喪失、砂浜の喪失、高潮被害が考えられる。	事故が発生した場合、炉心損傷・溶融、格納容器破損を通じて、環境中に大量の放射性物質が拡散し、巨大な災害をもたらすリスクがある。処理処分が困難な放射性廃棄物を排出し、その毒性が天然ウランと同じ水準まで低減するのに百万年が必要と言われている。
［※2］燃料による CO2排出量	なし	約４億トン以上／年間 ※２０１１年データ。 ※火力発電のCO２排出量は、発電量増加と同じく、CO２排出も増加する。そのため、前年度にくらべ、LNG火力の発電電力量が２８.０％増、石油は８２.１％増と２倍近く拡大したため、急激にCO２排出が増えている。	なし
運用状況	発電するために資源が必要ない。自然エネルギーによる発電のため、人体や地球に害を与えることはない。開始当初ということもあり、現時点では発電させるために太陽電池のコストは高い。しかしながら、今後量産されるため、コストは大きく下がると言える。	燃料の殆どは、海外輸入に依存している。石油の価格は高めであり、国際情勢などにより価格変動しやすい。石油、ガスは中東依存度が高い。石炭は石油に比べ価格は安いが、発電過程でCO2の排出量が多い。 CO2対策費用も必要。	原料は、海外輸入に依存している。燃料によるCO２排出はない。高レベル放射性廃棄物の解体廃棄物の処分場はまだ確保されていない。昔からある発電所のため、現在、老朽化が急激に進み、新増設や建て替えに要する費用は莫大。