再生可能エネルギーが担う大きな役割
再生可能エネルギーが担う大きな役割

~太陽光発電の今現在と今後~化石燃料や天然ガスなどの有限資源とは根本的に性質が異なる太陽光は、無限の資源であり、枯渇の心配はもちろん無い。
また、騒音や光害が伴わないばかりか、原子力とは切っても切り話せない危険や汚染ももちろん、一切無い。人にも環境にも優しく、地球上のあらゆる物・事に恵みを与える、太陽光発電は、まさに次世代の基幹エネルギーと呼ぶにふさわしい。

3つの異なる価値がせめぎあう「トリレンマ」的状態
3つの異なる価値がせめぎあう「トリレンマ」的状態

3つの異なる価値がせめぎあう「トリレンマ」的状態

2つの矛盾を示す「ジレンマ(dilemma)」が、3つになった場合を「トリレンマ(trilemma)」と言います。
これは、「経済(Economy)の発展・成長」「エネルギー(Energy)の需給安定」「環境(Enviroment)の保全」という、どれか一つを重視すれば、残りの二つ(もしくは一つ)を犠牲にせざるを得ない、今日21世紀の私たち人類が直面している課題です。
互いに影響し合う“3つのEからなる矛盾”を、上手に調和させられなければ、今後人類の発展はもちろん、持続可能な社会・文明は望めないと言われています。

再生可能な新エネルギー移行の必要性
再生可能な新エネルギー移行の必要性

再生可能な新エネルギー移行の必要性

そのためには、何よりもまず電力の供給源を考え直すことが最重要になります。
近現代文明を支えて来た石炭や石油、天然ガスや化石エネルギーは、安定性、高い効率、低コストなどの長所がある反面、地球温暖化の原因となるCO2を排出し、さらに資源の枯渇という大きな問題があります。
また、事故が起きた場合の被害が計り知れない原子力は、世界的にも反対の機運が高まっており、もはや頼れる存在とは言えません。従って今後は、太陽の光と熱、風力・水力、バイオマスなどの自然エネルギーや、廃棄物熱利用など、再生可能な新エネルギーにシフトしてゆくことが求められるでしょう。

求められる新旧合わせ技の方法論
求められる新旧合わせ技の方法論

求められる新旧合わせ技の方法論

日本で電力の供給源として使われている新エネルギーは、まだ全体の1%程度。太陽光・熱のエネルギーが優れているのは、述べて来た通りですが、夜間は発電しない、安定性に欠ける、発生電力をコントロールできない、出力が直流、蓄電機能がない、パネル設置に伴う様々な地理的条件など、まだまだ改善の余地があるのも事実です。
つまり、どれか一つの方法論に集中するのではなく、旧来通りの火力、石油、ガス、原子力等に加え、太陽光・熱はもちろん、水力、風力といった自然エネルギーなど、様々な新エネルギーをバランスよく組み合わせる「ベスト・ミックス」を探るのが、当面私たち人類が取るべき道と考えます。


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