メガソーラーは、太陽光発電の大規模プロジェクト
太陽光発電という言葉には聞き馴染みがあるものの、「メガソーラーとどう違うの?」と問われると、答えに困る人も多いかもしれません。
昨今の原発事故などにより、市民や企業の注目は、今まで以上に再生可能な自然エネルギーへと集まってきています。そこで大規模な発電能力をもつ「メガソーラー」についてご紹介します。
まずは、皆さんがよくご存知の「太陽光発電」。
こちらは、一般家庭の屋根や屋上に設置したパネルに集められる太陽光を家庭で使える電力に変換することを言い、ソーラー発電とも呼ばれ、最近では設置する家庭も徐々に増えてきています。
一方で、「メガソーラー」。こちらは簡単に言えば、太陽光発電をさらに大規模化(=メガ)したもの。一般家庭の太陽光発電能力が約2kw~4kwに対し、メガソーラーは1,000kw~20,000kwの発電能力が可能。つまり、電力出力が1Mw(=1,000kw)以上の施設のことを総称して、メガソーラーと呼んでいます。そのため、沢山のパネルを設置できる「大規模な土地の確保」が建設の必至条件となります。ですが、それもまた視点を変えると、今まで使用していなかった土地の有効活用につながるというメリットも。また下記のようなメリットがあるため、様々な企業がこのメガソーラーに着目し、全国各所に建設を進めています。
●環境に優しい
地球温暖化の原因でもあるCO2を排出しないため、環境保全に一役買います。また、現在主流である火力発電では、CO2の他にも有毒ガスが発生。そうした危険性の回避もできます。
●固定価格買取制度による安定収益の実現
H24年7月からはじまった固定価格買取制度により、発電した電力は1kwhあたり固定価格で国が買い取ってくれます。そのため、発電しすぎて電力が売れ残るという心配もなく、企業にとって安定した収益が見込めます。
●社会・地域貢献
土地の有効活用はもちろん、各家庭に電力を供給することで社会や地域貢献につながります。また、大学・自治体・民間企業が連携して建設したメガソーラーなどもあり、売電収入を地域に還元するなどの試みもあります。
以上のようなメリットをふまえ、弊社では、地元・沖縄市、民間初のメガソーラー施設「沖縄ソーラーファーム1・登川発電所」をH25年12月12日に完成させました。
約33,000平方メートルの敷地に6,480枚のソーラーパネルを設置。沖縄県最大級の規模です。また、年間総発電量は約230MW(= 2,300,000kw)にも及び、1日で一般世帯300~500世帯の電力をまかなうことが出来ます。また、約630トンのCO2削減にもつながり、環境保全にも貢献。今後は「登川発電所」の他にも、県内に10ヶ所ほど発電所の建設を予定しています。