大量生産、大量消費と森林破壊は表裏一体

環境問題のなかでも幅広い世代に認知されている問題といえば森林破壊でしょう。一般人の人が身近でできるエコ活動、再生紙の利用や牛乳パックの回収、マイ箸、マイバッグなどもこうした、森林破壊保全に密接に関わりがあります。

 

森林破壊によって起こる問題は、空気汚染、地球温暖化、生態系への影響(破壊)、地盤の軟弱化(洪水やがけ崩れ)などが挙げられます。毎年、世界規模でみると、日本の国土面積約半分の森林が失われていっています。さらに、その半分は砂漠化し、世界最大のアマゾンもあと50年ほどで砂漠化してしまうという予測もあるほどです。では、なぜエコが叫ばれるなかで、森林破壊は依然として進行し続けているのでしょうか? 

森林破壊1 -沖縄太陽光発電所のメガソーラーファーム1「登川発電所」-●木材消費の増大による伐採 

人工増加、経済発展に伴い木材需要は年々増加傾向にあります。特に先進国での商業利用や消費のために途上国で伐採された木材が先進国へと大量輸出され、様々な商品へと姿を変えています。その消費具合を身近なものに例えると、牛乳パックであれば1年に約2千万パックが消費され、その量、木造住宅に置き換えると約3万軒分に相当。同じく雑誌、書籍、新聞でいえば、70万軒分、トイレットペーパーは14万軒分、と森林破壊による大量生産、大量消費は現在も繰り返されています。

●森林火災 

焼き畑農業や、農地開発による火の不始末、また落雷や干ばつ、最近では地球温暖化の影響で森林火災が多発しています。ロシアでは毎年2万件以上の森林火災が発生するなど、一度に消滅する森林の規模も多大化。こうした問題はロシアに限らず、様々な国や地域で深刻化しており、さらに火災によって土壌が剥き出しになることから、二酸化炭素の発生についても問題視されています。

●焼き畑農業の増加 

焼き畑農業とは、森林を刈り払って燃やした後に出る灰を肥料として、作物を栽培する伝統的農業方法。数年間にわたって作付けし、肥料分がなくなると別の場所に移動。その間、その土地は、自然に植生が回復するまで10~20年ほど待たなければいけません。そのため、いくつかの焼畑をローテーションしながら使う工夫が求められますが、近年回復を待たずして再度焼畑を行っての活用が増大。土地が劣化することで森林が再生しなくなる事態が続出しています。

●バイオ燃料の普及 

バイオ燃料とは、動植物が持つエネルギーを利用した燃料のこと。木のくずやわら、食品の生ゴミなど今まで捨ててきたものを再利用してエネルギー資源とする手法で、なかには、とうもろこしやサトウキビなどの安価な穀物を発酵してエタノールを作り、車の燃料とするバイオエタノールなどの開発も進んでいます。石油燃料に代わるエネルギーとして近年注目を浴びましたが、一方でこのバイオ燃料が、森林破壊を悪化させるとして問題になっています。それは、燃料用作物栽培のための農地確保のために森林伐採がより加速して行われているためです。

森林破壊2 -沖縄太陽光発電所のメガソーラーファーム1「登川発電所」-世界の森林面積は全陸地の約31%を占有するなかで、現在も2000年~2010年の平均で毎年520万ヘクタールが減少していっています。

なかでもブラジル、オーストラリア、インドネシアなど南アメリカやアフリカの熱帯雨林を中心に減少面積が拡大化。

一方で、植樹に積極的に取り組む中国やインドは森林面積が増加傾向にある国もあります。

植林活動や私達個人から取り組むことのできるエコ活動、最近では企業が率先して環境問題(森林破壊保全もその1つ)に向き合う姿勢をみせています。

 

そんななか、沖縄に設置された弊社のメガソーラー施設「登川発電所」は、太陽光を利用した再生可能エネルギーであるため、二酸化炭素の排出量もなく、環境に優しいと評判をいただいています。また自然エネルギーとして注目を浴びたバイオ燃料で懸念される問題はメガソーラーでは心配ありません。資源は自然にある太陽光で、設置に必要な土地は、余っていた土地の有効活用となっているからです。



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